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当公民館について

地域の概要

菊川地区は、犀川上菊橋を中心とする右岸に広がる住宅地域一帯であり、その中心部を「川上」と称し、歴史上は名所や繁華街を抱かえる特異な区域であったが、今日では静かな住宅街を形成している。

昔は川上の通りは犀川上流の村々に通じる要路であって、薪や野菜を馬の背に乗せた村人が毎日のように、この通りの店々へ売りに来て庶民の台所がにぎわった。

文政2年(1819)に現在の菊川町小学校あたりに、前田藩が勧進元となって1700人収容の歌舞伎芝居小屋が建設され、「川上芝居」と称して菊川松之助などの地元役者と、上方や江戸の役者が歌舞伎を演じた。また十数軒の芝居茶屋があり金沢一の繁華街であったが、天保9年(1838)芝居は興行を中止した。

鞍月用水取り入れ口のある油瀬木の堰堤には犀川上流の瀬領や鶯原で産出する土台や、かまどに使う瀬領石を積んだたくさんの船が着き、ここから馬車で町へ運び、川上は犀川上流の集荷所でもあった。現在の菊川地区は、犀川大通りと小立野台と寺町台を結ぶ幹線道路が交差するなどして交通も便利になった。

また、清流の犀川両岸の緑美しい河川敷は、この上ない散策と憩いの場として、さらにゲートボール・グラウンドゴルフなどの生涯スポーツや恒例の納涼盆踊大会が開催されている。今も往時のままの町並みが残され32町会約8000人2500余世帯の地域は古くからの住民と、新住民とが仲良く融和している。